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自社でブログを始めると、多くの会社が最初に悩むのがタイトルです。「せっかくなら読んでみたくなる題にしたい」と考えて、少しひねった言い回しや、物語のような題を付けたくなります。
ただ、中小企業のブログを読みに来る人の多くは、何かに困って検索している人です。経営者、情シス担当、バックオフィス担当——彼らは雑誌をめくるようにブログを読むのではなく、困りごとを検索窓に打ち込んでたどり着きます。
そこで私たちRENOYの自社ブログでは、タイトルに明確なルールを設けています。検索語を前半に置くこと、そして何のツールの、どの困りごとかが一目で分かることです。この記事では、そのルールと決め方を整理します。
この記事の結論
- タイトルは読者が検索窓に打つ言葉から始める
- 前半で「何のツールの、どの困りごとか」を示す
- 全角40〜55字に収め、縦線で主題と補足を分ける
ブログタイトルで検索語を前半に置く理由
理由はシンプルで、読者の入口が検索だからです。
困っている人は、頭の中の言葉をそのまま検索窓に打ちます。たとえばAppSheetで作ったアプリをコピーした後に連携が動かなくなった人なら、「AppSheet」「コピー」「API」「動かない」といった語で探すはずです。このとき目に入るタイトルの前半に、自分が打った言葉が並んでいれば、「これは自分の困りごとの記事だ」と判断できます。
逆に、前半が情緒的な言い回しだと、読者は自分に関係ある記事かどうかを判断できません。中身がどれだけ役立つ内容でも、クリックされる前に素通りされてしまいます。
タイトルの役割は、この「判断」の一瞬で自分ごとだと伝えることにあります。面白さや印象の強さは、その後の話です。
読み物型タイトルが読まれない原因
読み物らしいタイトルがうまくいかない原因は、主に次の2つです。
原因1:検索窓に打たれる言葉と一致しない
「コピーしたら動かなくなった話」のような題は、書き手にとっては内容をよく表しています。しかし読者が検索窓に打つのは、製品名や技術名です。ツール名が入っていないタイトルは、そもそも探している人の目に留まりにくくなります。
原因2:困りごとの種類が伝わらない
ツール名が入っていても、「AppSheetを使ってみて分かったこと」では、どの困りごとに答える記事なのか分かりません。読者が知りたいのは「自分のこの問題が解決するかどうか」です。課題を表す語(動かない、原因、設定、権限など)がタイトルにないと、判断材料が足りないのです。
| 読み物型(例) | 検索語型(例) | |
|---|---|---|
| タイトル | コピーしたら動かなくなった話 | AppSheet Copy App後にAPIが動かない原因 |
| ツール名 | なし | 前半にある |
| 困りごと | ぼんやり | 具体的 |
| 読者の判断 | 開くまで分からない | 一目で分かる |
※左の読み物型は説明用の例です。
タイトルの付け方:RENOYが使っている型
私たちの自社ブログでは、次の型でタイトルを企画しています。
- 前半に検索語:製品名・技術名と、課題を表す語を入れる
- 縦線で主題と補足を分ける:縦線の前が主題、後ろが補足や答えの方向性
- 全角40〜55字に収める:主題と補足の両方が入り、間延びしない長さ
- 一目で分かること:何のツールの、どの困りごとかが読み取れること
公開済みの記事も、この型にそろえています。たとえば次のタイトルです。
AppSheet Copy App後にAPIが動かない原因|AppSheet Coreのセキュリティ設定を確認
前半の「AppSheet Copy App後にAPIが動かない原因」が主題で、ツール名・状況・困りごとがすべて入っています。読者が検索窓に打ちそうな語がそのまま並んでいる形です。縦線の後ろの「AppSheet Coreのセキュリティ設定を確認」は補足で、どこを見ればよいかという答えの方向性を示しています。
この型にしておくと、主題で見つけてもらい、補足で読む理由を渡すという役割分担がはっきりします。
良いタイトルを決める3ステップ
実際にタイトルを決めるときは、次の順で考えます。
- 読者の検索語を書き出す:書き手の言葉ではなく、困っている人が検索窓に打つ言葉を考えます。製品名・技術名と、「原因」「設定」「使い方」などの課題語を並べます。
- 主題を前半に置く:書き出した語を組み合わせて、何のツールのどの困りごとかが分かる一文にし、タイトルの先頭に置きます。
- 補足を足して字数を整える:縦線の後ろに、答えの方向性や記事で分かることを添え、全角40〜55字に収めます。
ポイントは、タイトルを考える順番を逆にしないことです。先に気の利いた言い回しを思いついてから検索語を足そうとすると、どうしても読み物型に寄ってしまいます。最初に検索語、表現の工夫は補足の部分で、という順序を守るのがコツです。
読み物らしさを捨てる必要はない
「それでは味気ないタイトルばかりになるのでは」と感じるかもしれません。ただ、この型は読み物らしさを禁止するものではありません。
工夫の余地は、縦線の後ろの補足と本文にあります。主題で見つけてもらい、補足で興味を引き、本文で経験や判断の裏側をしっかり語る。読み物としての魅力は、読者が記事を開いてから存分に発揮すればよいのです。
経営者目線で言えば、ブログは書いた時間に見合う読者に届いてはじめて資産になります。届く入口をタイトルで確保することが、自社発信の最初の一歩です。
よくある質問
Q. ブログのタイトルは何文字くらいがよいですか? 当社では全角40〜55字に収めることを目安にしています。長すぎると主題がぼやけ、短すぎると困りごとまで伝わりません。主題と補足を縦線で分け、前半だけで何の記事か分かる長さにそろえます。
Q. ブログタイトルの前半には何を書けばよいですか? 読者が検索窓に実際に打つ言葉を置きます。具体的には製品名や技術名と、困りごとを表す語の組み合わせです。AppSheetのCopy App後にAPIが動かない原因、のように何のツールのどの困りごとかを最初に示します。
Q. 読み物らしいタイトルではいけないのですか? 読み物らしい題は印象に残りますが、検索窓に打たれる言葉と一致しにくく、困っている読者に見つけてもらいにくくなります。情緒的な表現を使うなら縦線の後ろの補足に回し、前半は検索語から始めるのが当社のルールです。
まとめ
- 中小企業のブログ読者は、困りごとを検索してたどり着く
- タイトルの前半には、製品名・技術名と課題語を組み合わせた検索語を置く
- 型は全角40〜55字、縦線の前が主題、後ろが補足
- 判断の軸は「読み物らしい題」ではなく、読者が検索窓に打つ言葉から始めること
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