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Google Chat 通知チャンネル 設計|増えすぎて見なくなる原因と「行動で分ける」3分類

目次

業務を自動化していくと、必ず増えるものがあります。通知です。処理が終わった、エラーが出た、申請が届いた——動く仕組みが増えるほど、報告してくる声も増えていきます。

RENOYでも自社の業務自動化を進めた結果、通知先のスペース(チャンネル)が6つまで増え、最終的に誰もまともに見なくなりました。通知は届いているのに、機能していない状態です。

原因は通知の量そのものではありませんでした。分け方の軸が間違っていたのです。この記事では、自社で破綻させて作り直した通知設計の考え方をまとめます。

この記事の結論

  • 業務領域で分けると、チャンネルは無限に増える
  • 受け手に求められる行動で分けると、3つで足りる
  • 記録を行動用に混ぜた時点で、全体が読まれなくなる

通知チャンネルが増えすぎる原因とは

最初は自然な発想でした。受注の通知、経理の通知、日報の通知、システムのエラー通知——業務領域ごとにスペースを分ける。整理されているように見えますし、関係者だけを入れられるので理にかなって見えます。

ところが、この軸には致命的な欠点があります。上限がないことです。

新しい業務を自動化するたびに、「これはどこにも当てはまらないから新しいスペースを作ろう」となります。自動化が進むほどスペースが増え、増えるほど一つひとつの更新頻度は下がり、更新頻度が下がると見に行く習慣が消えます。そして、重要な通知だけが埋もれるという最悪の形になります。

6つに増えた時点で、私たちは「通知を減らそう」と考えました。しかし減らす方向では解決しません。必要だから作った通知なので、削ると業務が止まります。問題は量ではなく、置き場所の決め方でした。

通知チャンネルの分け方|「求められる行動」で3つに集約する

作り直したときの軸は、業務の中身ではありません。その通知を受け取った人が、何をすべきかです。

受け手の行動は、突き詰めると3種類しかありません。

分類求められる行動通知の例
秘書今日中に動く期限が近いタスク、承認待ち、当日の予定
記録何もしない(後で探す)処理の完了ログ、日報の保存、定期バッチの結果
異常鳴ったらすぐ対処エラー、処理の失敗、想定外の停止

この3つに全通知を割り振りました。業務領域は問いません。経理だろうが受注だろうが、「今日動く必要があるもの」は秘書へ、「後で探せればいいもの」は記録へ、「止まっているから直せ」は異常へ入れます。

この軸の利点は、業務が増えてもスペースが増えないことです。行動の種類が3つしかない以上、分類先も3つで固定されます。新しい自動化を作ったときに悩むのは「どのスペースを新設するか」ではなく、「この通知は3つのどれか」だけになります。判断が5秒で終わります。

3分類の運用ルール

分類を決めただけでは、しばらくすると元に戻ります。守るべきルールは2つです。

記録を秘書に混ぜない

一番よくある崩れ方がこれです。「完了しました」という報告は、送る側からすると気持ちがいいので、つい人が見るチャンネルに流したくなります。

しかし、行動が不要な通知が1割混ざるだけで、チャンネル全体の信頼が落ちます。「どうせ大半は読まなくていい」と学習した人間は、行動が必要な通知も読み飛ばすようになります。秘書チャンネルは、開いたら必ず自分がやることが書いてある状態を保ってはじめて機能します。

記録は検索できれば十分なので、専用チャンネルに流して通知音はオフにします。「見ない前提の置き場所」を用意することが、秘書チャンネルを守ることになります。

異常は無言にせず、必ず鳴らす

逆に、異常は必ず音を出す設計にします。エラーを静かにログへ書くだけの運用は、実質的に「誰も気づかない」と同じです。

異常チャンネルは、普段は静かであるべき場所です。静かだからこそ、鳴ったときに反応できます。ここに日常的な通知を混ぜると、異常の価値がゼロになります。異常チャンネルが毎日鳴っている状態は、設計が間違っているサインだと考えてください。

なお、通知の送り方や既読管理の仕様は利用するチャットツールによって異なり、変更されることもあります。実際の設定方法は各サービスの公式情報で最新のものを確認してください。

いまの通知を3分類に作り直す手順

すでに通知が散らばっている場合は、次の順で整理します。

  1. 全通知を書き出す:どの仕組みが、どこへ、何を送っているかを一覧にします。この時点で「誰も見ていない通知」がいくつか見つかります。
  2. 行動で仕分ける:各通知に「受け取った人は何をするか」を書き添えます。何も書けないものは記録行きです。
  3. 3チャンネルへ寄せる:既存スペースは残したまま、新しい3つへ順に切り替えます。一度に全部を動かすと、切り替え漏れで通知が消えます。
  4. 1〜2週間後に見直す:秘書チャンネルに行動不要な通知が混ざっていないかだけを点検します。

実案件(匿名)でも、通知の数を減らさずに置き場所を変えただけで、「見に行く習慣が戻った」というケースがあります。減らすより先に、分け直すのが順序です。

よくある質問

Q. 通知チャンネルはいくつまで作っていいですか? 業務領域ごとに作ると上限なく増え続けます。受け手に求められる行動で分けると、今日動く・後で探す・鳴ったら対処の3つで足ります。業務が増えてもチャンネル数は増えません。

Q. 通知が多すぎて誰も見ていません。どこから直せばいいですか? まず全通知を棚卸しし、受け手が何をすべきかで仕分けます。行動が不要なものは記録側へ移し、今日動くチャンネルだけを軽くします。減らすより先に、置き場所を変えるのが有効です。

Q. 記録用の通知も同じチャンネルにまとめてはいけませんか? 避けてください。行動不要な記録が混ざると、行動が必要な通知まで読み飛ばされます。記録は検索できれば十分なので、別チャンネルに分離し、通知音もオフにする運用が現実的です。

まとめ

  • 通知チャンネルが増え続ける原因は、業務領域で分けていること。この軸には上限がない
  • 受け手に求められる行動で分けると、秘書・記録・異常の3つに収まり、業務が増えても増えない
  • 記録を秘書に混ぜない。行動不要な通知が混ざると、全体が読まれなくなる
  • 異常は必ず鳴らす。普段静かだからこそ、鳴ったときに反応できる

RENOYでは、業務自動化そのものだけでなく、「作った仕組みが現場で使われ続ける状態」までを設計対象にしています。通知が増えて見なくなった、自動化したのに手作業が減った実感がない——そうした段階のご相談も歓迎です。まずはお気軽に無料個別相談(オンライン・60分)をご利用ください。サービス内容をまとめた資料は資料請求からご覧いただけます。

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